見出された恋

たまには本の紹介を
b0044825_12282694.jpg岩下尚史『見出された恋 「金閣寺」への船出』(雄山閣)

若き日の三島由紀夫の恋を描いた小説。
三島の恋人だったといわれる赤坂の料亭の娘さんに取材して
小説仕立てにした作品

まあ、作品はそれとして、このお嬢さんの着物の描写が凄いのです。



 えゝ、と小さく頷く満佐子の肩から袖に、さっと流れる銀の水が紅藤(べにふじ)地の紋紗に涼しく、白緑(びゃくろく)の蔓(つる)をからませて、黒地に淡紅色(ときいろ)の朝顔を染めた帯はしおらしい。
 それもこれも、当月この女方が演目(だしもの)にする『生写朝顔日記(しょううつしあさがおにっき)』への心入れである。

こんな具合に続くのです。
どこまでこの着物姿が想像できるか、着物好きの方にはたまらないのではないでしょうか。
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by stauntonia | 2008-06-03 12:19 | 着物