2月2日 博多曲物弁当
2015年 02月 03日最近のまげわっぱは内側にウレタン塗装が施されているものが多く、水漏れはほとんどありませんが、これはウレタン塗装のない素材のままのわっぱ。丁寧に使った方がよさそうです。
今朝はご飯を炊き忘れていました。予約のスイッチの入れ忘れ。
早炊きスイッチで炊きあげましたが、昨日残りご飯で作った香菜お握りを詰めてきました。
メカジキの煮付け
わさび菜、ブロッコリー、ミニトマト、スナップエンドウ
八つ頭のお焼き
甘い卵焼き
友人の陶芸家設楽君がくれた情報です。
柳宗悦『手仕事の日本』の記述
歴史の古い博多(はかた)には面白い町が色々ありますが、とりわけ馬出町(まいだしまち)には眼を引かれます。そこには軒並に曲物細工(まげものざいく)の店が見られます。歴史は相当に古いようであります。主に杉の柾目まさめを使って曲物を作ります。柄杓(ひしゃく)のような簡単なものから、飯櫃(めしびつ)だとか水桶(みずおけ)だとか寿司桶(すしおけ)など、色々と念を入れた品を見出します。よい品は二重三重に貼って、これを桜皮で縫って止めます。よい品は必ず二十年三十年と材を涸からしてからでないと作りません。ごく手堅い職人気質(かたぎ)の残る仕事で、その出来栄できばえには見事なものがあります。ここに手仕事の道徳とでもいうものを、まともに感じさされます。こういう気風が衰えて来た今日のこと故、尚更なおさら心を打たれます。(インターネット図書館青空文庫から)
岩波文庫にありますから、関心をお持ちのかたはそちらも。
by stauntonia
| 2015-02-03 08:22
| お弁当